エンジニアであってもフリーランスとなった場合には、いくらか会計に明るい方が節税という面ではお得になります。というのも確定申告の際に、青色申告で確定申告を行えば最大で65万円の特別控除が受けられるからです。

しかしながら、青色申告で65万円の特別控除を受けるためには、帳簿を複式簿記で記帳しなければなりません。記帳が簡単な簡易簿記ならまだしも、複雑な複式簿記を扱うには多少会計についての知識が必要になるのです。とりわけ仕訳帳や総勘定元帳の作成は、簿記初心者には至難の業です。ただし、簡易簿記で記帳した場合でも、青色申告なら10万円まで特別控除を受けることはできます。他にも青色申告であれば、家族への給料を全て経費にできたり、自宅とオフィスを兼用している場合、家賃や光熱費なども一部を経費とすることができるため、節税のためには是非青色申告を積極的に活用していきたいところです。これらの恩恵は、簡易簿記での青色申告でも受けることができますが、やはり節税をしっかりと行っていくためには複式簿記による青色申告をするのが望ましいです。

エンジニアの仕事で精一杯なのに、今から会計や簿記の知識をつけるのは非常に困難だという人には、会計ソフトを導入することをおすすめします。初期費用やランニングコストはいくらかかかるかもしれませんが、それ以上の恩恵を受けることができます。会計ソフトを使用すれば、取引の記録を入力するだけで自動的に仕訳帳などの青色申告に必要な帳簿を作成してくれます。こういった会計ソフトを上手に活用することで、複雑な青色申告による節税が簡単にできるので導入することをおすすめします。